セサミンについて知りたい!

セサミンとあわせて摂りたい栄養素(アスタキサンチン)

セサミンとアスタキサンチンをあわせて摂ると良い理由とは

アスタキサンチンは細胞膜全体を酸化から守ることができる

アスタキサンチンは、サケやカニ、エビなどに多く含まれるカロテノイドの一種で、天然の赤い色素です。
このカロテノイドとは、植物や動物に存在する天然色素の総称で、アスタキサンチンの他には人参のβ-カロテンやトマトのリコピンなどがあります。

このようなカロテノイドには、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化作用」がありますが、中でも特に強力な抗酸化力を持っている成分がアスタキサンチンなのです。

多くの抗酸化成分は、細胞膜の内側や中心部で力を発揮します。
しかし、アスタキサンチンの場合は、細胞膜に貫通した形で取り込まれるため、細胞膜の中心部と表面の両方で抗酸化パワーを発揮することができる貴重な成分なのです。

相乗効果で眼精疲労を改善する

アスタキサンチンが眼精疲労を改善するメカニズム

アスタキサンチンは、目の網膜に必要な栄養素だけを選別する「血液網膜関門」という関所を通過することができる数少ない抗酸化成分です。
そして、アスタキサンチンがこの関所を通過すると、網膜で直接目の疲れの原因となる活性酸素をしっかりと除去してくれます。

また、アスタキサンチンには血液の流れを良くする働きがあり、疲労物質を流して栄養や酸素を目に届けてくれます。
アスタキサンチンの持つこれらの働きによって、眼精疲労が緩和されるのです。

富山医科薬科大学眼科による試験の結果、アスタキサンチン5mgを1ヶ月摂取したところ、目のピント調節力と目の奥の痛み、肩こりが改善したことがわかりました。

また、アスタキサンチンは、活性酸素の中でも特に紫外線の影響を受けて発生する「一重項酸素」を除去してくれる成分です。
この一重項酸素は、眼精疲労の原因にもなる活性酸素です。
アスタキサンチンは、一重項酸素をしっかりと除去することができるため、眼精疲労だけでなく、紫外線によるダメージが原因とされるぶどう膜炎 や白内障などの予防効果にも期待できます。

セサミンが眼精疲労を改善するメカニズム

ゴマに含まれているセサミンも、眼精疲労の予防や改善に効果があります。

目のピントを合わせる働きのある水晶体は、コラーゲンを多く含んでいます。
そして、このコラーゲンの生成に関わるホルモンが、女性ホルモンの一種であるエストロゲンです。

セサミンは、実は「植物性エストロゲン」とも呼ばれている成分です。
この植物性エストロゲンは、植物でありながらエストロゲンと似た構造を持っているため、体内に取り入れることで女性ホルモンと似た働きを行ってくれます。
ですから、セサミンを摂取することでエストロゲンの働きを補うことができ、その結果水晶体に必要なコラーゲンが十分に生成され、眼精疲労の予防や改善にも繋がるのです。

さらに、セサミンの持つ抗酸化作用によって肝臓の機能が高まると、血液中のコレステロールや脂質が減少するため、血液がサラサラになります。
そして、血液がサラサラになって血行が良くなると、目の筋肉にある疲労物質が取り除かれ、目の疲れが減少するのです。

このような抗酸化作用とエストロゲンと似た作用を持つセサミンに加えて、目の網膜に働きかけるアスタキサンチンを一緒に摂取することで、相乗効果が生まれてさらに眼精疲労の予防と改善へと近づくことができます。

相乗効果で動脈硬化を予防する

セサミンとアスタキサンチンは、どちらも強い抗酸化作用を持っています。
ですから、これらを一緒に摂取することで、さらに活性酸素をしっかりと除去することができます。
その結果、血液中の悪玉コレステロールが酸化して血管壁にたまることを防ぎます。
これにより、動脈硬化や脳梗塞、高血圧の予防と改善が実現されるのです。

また、脳梗塞や脳出血が起こった場合でも、アスタキサンチンを摂取していると脳の脂質過酸化が抑えられ、脳のダメージが軽減する可能性があることが報告されています。

シミやシワを改善する

紫外線によって発生する一重項酸素は、肌の表皮の細胞膜を次々と酸化させます。
すると、この一重項酸素の影響から肌の細胞を守るために、表皮の最下層にあるメラノサイトでメラニン色素が作られてしまい、シミやそばかすとして残ってしまうのです。

アスタキサンチンは、この一重項酸素の除去に優れている成分ですので、摂取することで一重項酸素を十分に除去し、シミを防いでくれます。

さらに、アスタキサンチンを皮膚に塗ると、表皮で活性酸素の多くが除去されます。
そして、活性酸素による影響で起こる炎症促進物質(サイトカイン)の産生が抑えられ、それに伴ってメラニン色素の生成も抑制されるのです。

このように、アスタキサンチンは体内だけでなく、外から塗る事でも活性酸素を除去することができます。
アスタキサンチンを皮膚に塗るだけでなく、そこでさらに強い抗酸化力を持つセサミンを体内に取り入れると、セサミンによって肝臓の代謝機能も高まり肌のターンオーバーも促進され、シミの改善効果が高まるのです。

セサミンとアスタキサンチンを摂取するときのポイント

アスタキサンチンの一日の摂取推奨量は定められてはいませんが、一日約4~6mg程度が良いといわれています。
アスタキサンチンの6mgとは、サケの切り身で約2切れ分です。しかし、毎日サケを2切れ食べ続けることは困難です。

また、セサミンの一日の摂取目安量は約10mgですが、セサミンはゴマ一粒あたりにわずか約1%程度しか含まれていないため、摂取目安量を満たすためにはゴマを約2500~3000粒もの量を食べなくてはなりません。

セサミンとアスタキサンチンを毎日十分に摂取するなら、サプリメントから摂取すると良いでしょう。
サプリメントなら、一粒一粒に成分がたっぷり含まれているため、毎日無理なく十分に補給することができます。
また、味や匂いも気にならないため、ゴマやサケが苦手な方でも楽に摂取することができるのでお勧めです。

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